照明に+1視点! 社長ブログ

自社サイト「照明器具の専門店 てるくにでんき」をリニューアルオープンしました

2016年06月10日

去年より準備してきました自社サイト「照明器具の専門店 てるくにでんき」のリニューアルオープンが完成しました。

自社サイトにはこだわりを持っています。
オープンしたのは20年前の1996年6月の事です。インターネットアーカイブで調べたら1996年12月22日の「照明器具の専門店 てるくにでんき」の名残がありました。まだ独自ドメインも取得しておらず、個人で契約したプロバイダーのホームページに通販サイトを開設していました。その当時はbekkoameが別料金を支払わなくても商用サイトとして利用可能だったのでここにオープンしました。この頃から未熟ではありますが独学でホームページを開設していたので自社サイトにはこだわりを持っていたのです。

そのこだわりがインターネット黎明期の頃には通用していました。それは、まだまだインターネット上の技術が未発達だったため、私のような独学で技術的に未熟なものでも自分の思いをホームページに掲載して照明器具という専門性を持たせ少しホームページを尖らせるだけでネット上に「照明器具の専門店 てるくにでんき」の存在を知らしめることは十分に可能でした。

時は流れて20年。
その当時とは格段にインターネット上の技術が複雑になり、「照明器具の専門店」というこだわりだけでは埋没してしまう時代がやってきました。もう自分の技術だけで思いを伝える事が不可能になってきたのです。いや、もっと言えば、インターネット上の技術を習得する事が自分のやるべきことではなく、照明器具についての思いを伝える事が本来の仕事であると言う事にようやく気が付きました。

そこで、ホームページのリニューアルはこれだと思えるパートナーを探し外部に委託して再構築してもらいました。技術的な部分はすべてお任せし、自分の時間は照明器具への思いをインターネットを通して伝える事だけに集中しようと決意しました。

電気工事士として現場に立ち、実際にお客様にお会いしてお話をしている。その経験をブログを通して表現する。こんな事が出来る人間はそう多くないはず。自分達が出来ることはその1点と言っても過言ではないと理解しています。

照明器具の専門店 てるくにでんきは20年を迎えて原点に戻ります。

ご期待下さい。

 

東京の街中は参考になる店舗照明に溢れている

2016年04月20日

経営やネットショップ運営の勉強会の後に懇親会が良く開かれます。
自分も嫌いなほうでなないので(と言うか大好きです)ほぼ毎回参加しますが、この懇親会のお店が非常に照明の勉強に役立ちますし参考になります。

下記は代官山にある「寺カフェ」というお店です。昼はカフェ形態ですが、夜はバルの雰囲気の飲み屋さんになります。その他の通りお寺をモチーフした店舗ですが、本物のお坊さんがフロアにいるときもあるとか。

照明はごらんの通り和洋折衷の雰囲気。私が一番気に入ったの「tera cafe」のステッカーと和紙を貼った提灯型照明との空間における融合。とってもおしゃれに感じました。また仏教を連想させる蓮の花の形をしたフロアライトも効いている。なんとも不思議な雰囲気の空間に仕上がっていました。照明のもたらす効果が大きがったなぁ。写真だけではなかなかこの雰囲気が伝わりませんが興味がありましたら是非お店へお越し下さい。
「寺カフェ」オフィシャルサイト
「寺カフェ」食べログページ


こちらは飲食店ではありませんが、代官山にあるECコンサル系企業のセミナールームです。いわゆるコンクリ打ちっぱなしの天井。直にボルトで配線ダクトレールを吊ってスポットライトを無造作に配置したとってもおしゃれでクールな仕上がり。

セミナールームは一般的な事務所と違いフレキシブルにテーブルや人の動線が変化する空間です。それに合わせて照明の光源の位置を動かすことが出来るこの照明は実は理にかなった設備なんです。低価格かつ機能的な照明設備と言えます。

こちらは都内で屈指の人気スポットである世田谷区の三軒茶屋。おしゃれな飲食店が狭い地域に密集しています。その三軒茶屋にあるパクチー専門店「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」  正直言って好き嫌いのはっきり分かれるパクチーを専門とうたっているだけでこのお店の尖がり具合が分かります。

でも、とっても人気店なんですよ。コンセプトを絞れば絞るほど、コアなファンが集まるお店になります。お店のメニューも個性的でとても美味しくて楽しかったです。

さてさて、肝心な照明のおはなしですが、もうお店に入る前からこちらは良く考えられてるなぁと感じました。飲食店や美容室に良く見られる外装なのですが、ガラス張りにすると店内が暗く見えがちになります。それに天井をすっきりするためにダウンライトを組合せるのですが、これはプロから言わせると最悪のパターンです。

正面の入り口がガラスだと明るく見えるようですが、壁面や天井面に光が当って間接光が発生していないといくら照明を増やしても暗く陰気な感じになってしまい生理的に入りにくい空間になってしまいます。特にダウンライトは天井や壁面に光をまわさないので間接光が生まれ難く暗い空間になってしまいがちです。

ところが、このシンチャオさんは違います。店内奥の壁にブラケットを多く配置して壁面に間接光を生み出し絶妙な陰影を醸しだしています。人間は生理的に奥に光があると吸い込まれる習性があるそうです。ちょうど暗いトンネルの奥に光が見えると、グッとアクセルを踏み込んで早くそこへ行こうとするのと同じです。通りすがったお客様が気になる、入りたくなる、入りやすいお店のお手本だと思いました。
「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」オフィシャルサイト
「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」食べログページ

最後は自分の地元である練馬区の田柄にある隠れ家的イタリアンレストラン。
オーナーシェフの理念による料理・インテリア・サービスが完全に統一された「トラットリア・ダ・イシカワ」こちらは何度も利用させて頂いていますが、奥様が一人でホールを取り仕切る20名も入ったら貸切できるこじんまりとしたお店です。その人数だからこそ出来るサービスや上質な料理がウリですね。こちらの照明は今どきに珍しくすべて白熱照明です。 LEDや蛍光と違って演色性が高い白熱灯は食卓に最適な照明器具だと思いますが、店内すべての照明に白熱電球を採用しているのは今どき珍しいかも知れません。

オーナーシェフの想いが入っているのかなぁ。料理だけでなく室内の陰影や雰囲気も一緒に楽しんで欲しいとの願いが入っているのだと思います。白熱灯と木材が作る陰影は蛍光灯やLEDが作るものとは若干あたたか味に違いが出ます。雰囲気も味のうちと言うことでしょう。
「トラットリア・ダ・イシカワ」オフィシャルサイト
「トラットリア・ダ・イシカワ」食べログページ


一生モノの照明としてフランクロイドライト タリアセン2 チェリーを愛用しています

2016年04月12日

自宅で愛用しているフロアスタンドで一番高価なものがこのフランクロイドライト タリアセン2 チェリー。仕事柄、沢山の照明と出会って来ましたが、その中でもかなりのお気に入りのひとつです。ご存知の方も多いと思いますが、このタリアセン2は世界的に有名な建築家であり日本の帝国ホテル新館を手掛けた事もあるフランクロイドライトが設計した照明器具シリーズの一つです。

自宅ではリビングに天井照明を置かず、このフロアスタンドを主照明にして、あとは数台のスタンドの灯りで過ごすのが自分にとってリラックス出来る空間となっています。

若い頃、一番最初にヤマギワのショールームで実物を見たときは衝撃を受けました。デザインもさる事ながらその機能美にノックアウトされてしまいました。電球を箱型の木製セードで覆うことでグレア(電球のまぶしさ感)を防ぎならが、なおかつそこからこぼれ出る明かりで魅力的な陰影を作り、間接光で人の心をリラックスさせるその存在に痺れてしまいました。

まさに、キングオブ間接照明。

その優雅な佇まいは住む人の好みによって箱型の木製セードを90度回転させたり木製の反射板の設置方向を変える事で間接光に変化をもたらします。間接光のちょっとしたDIYを楽しむことが出来るんですね。自分は部屋のコーナーに置くことで2面の壁に反射光が生まれるように工夫しています。幾重にも重なった明かりと影が織り成す空間は、それを眺めているとゆったりとした時間が流れていくようでとても落ち着きます。

正直に言ってなかなか高価な照明だったので、手に入れるまでに時間がかかりました。ですが、一生モノの照明と考えると決して高い買い物ではありませんでした。所有する満足感も与えてくれる素晴らしい照明です。

タリアセンのシリーズは「照明器具の実例集」でも詳しくご紹介しております。

Frank Lloyd Wright TALIESIN 2 (フランク ロイド ライト タリアセン 2 チェリー)

オリジナル照明「月」の復刻版計画が再スタートしました

2016年03月18日

以前、沖縄へ出張した際にレストランで見かけた照明器具に刺激を受けて、三日月型の照明を製作して販売していた時期がありました。その名も「月」です。

スタンド型の三日月型照明はあったのですが、ペンダントタイプとなるとなかなかありません。そこで、和風照明製作会社・都行灯の木崎社長にお願いをして和紙を用いたモダン和風のペンダントを製作しました。これがその照明です。

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順調に販売していたのですが、残念な事にこのフレームを製作出来る会社が不景気で倒産してしまい、他で製作する事が出来ずに仕方なく販売を中止せざるを得ませんでした。

その後、2年前の2014年に再販計画が持ち上がり開発専用のFacebookページを製作するに至ったのですが、こちらも計画中に訳アリで中止となってしまいました。

もう無理かなとあきらめ掛けた時に、都行灯の木崎社長から連絡を頂きました。

「てるくにさん、あのオリジナルの三日月のフレームを製作出来る会社が見つかりましたよ」

この嬉しい連絡を頂いた後、すぐに木崎社長のところへ伺って打合せをして来ました。まだ時期は未定ですが必ずこの「オリジナルライト・月」を復刻させるつもりです。

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この優雅な曲線に強い思い入れがあります。
非対称の器具で尚且つ吊り下げタイプのペンダントなので吊り下げ方を工夫しないと思うような向きで設置出来ないのが悩ましいところです。でも必ず再販します。木崎社長と念入りに打ち合わせしています。お楽しみに!

あけたらタイマで防犯対策

2016年03月03日

発売以来、ずっと売れ続けているパナソニック製の配線器具で隠れたベストセラー商品に「あけたらタイマ」という商品があります。実は紙カタログに掲載される直前に先にホームページで紹介されたのですが、それを見たお客様から設置工事の依頼が来たのが一番最初の受注と工事でした。上の部分はブランクチップなので別のスイッチを組み込むことが出来ます。

下の部分は扉になっていて明けるとタイマーが内臓されているのがわかります。普段は扉は閉じておいて普通の片切りスイッチのように押すことでON・OFFを切り替えることが出来ます。

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設置には電気工事士の資格が必要ですが、普通の片切りスイッチとなんら変わりのない配線方法なので取り付けは極めて簡単です。

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このスイッチの大きな特徴は内臓されているタイマーで照明器具を自動点灯・自動消灯させる事にあります。良くある使い方は帰宅する時刻に自動点灯するように設定し、就寝時には自動消灯させる設定をするパターンです。帰宅時に室内の照明が点灯しているので安心感が増します。女性の一人暮らしのお部屋にオススメです。簡易的ではありますが防犯効果が高まる期待が持てます。

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さらにこのスイッチが優れているのは、設定した時刻に自動点灯・自動消灯するだけでなく、設定した時刻の大よそ30分以内の間で毎日ランダムに自動点灯・自動消灯する機能を搭載している点です。例えば毎日17時に点灯したのでは、悪意を持った第三者に機械によるタイマー点灯をさせているのではないかとバレる可能性がありますが、昨日は16時45分、今日は17時5分、明日は・・・という感じで毎日ランダムに17時前後に点灯すると、あたかも人が住んでスイッチ操作をしているかのように装う事が出来ます。大変優れた機能だと思います。

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番外編なのですが、パナソニックの当初の目的は防犯だったのですが、弊社ではお客様のお部屋でこの「あけたらタイマ」を設置しているうちに別の目的で購入されているお客様に出会うことが多くなりました。それは室内で犬や猫などのペットを飼育している方でした。自分が残業などで帰りが遅くなってもペットが暗い部屋で寂しくないように照明を点灯させたいというご希望をお持ちでした。自分も猫と犬を飼っていますので気持ちはよく分かりました。実際にお客様に会ってお話をすると面白い発見があるものです。

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我が家で毎日留守番をしている「とらみ」です。
暗いと寂しいだろうと思って出勤時はダイニングのLED照明を点灯していってますが、今度あけたらタイマを設置しようと思います。