経営やネットショップ運営の勉強会の後に懇親会が良く開かれます。
自分も嫌いなほうでなないので(と言うか大好きです)ほぼ毎回参加しますが、この懇親会のお店が非常に照明の勉強に役立ちますし参考になります。
下記は代官山にある「寺カフェ」というお店です。昼はカフェ形態ですが、夜はバルの雰囲気の飲み屋さんになります。その他の通りお寺をモチーフした店舗ですが、本物のお坊さんがフロアにいるときもあるとか。
照明はごらんの通り和洋折衷の雰囲気。私が一番気に入ったの「tera cafe」のステッカーと和紙を貼った提灯型照明との空間における融合。とってもおしゃれに感じました。また仏教を連想させる蓮の花の形をしたフロアライトも効いている。なんとも不思議な雰囲気の空間に仕上がっていました。照明のもたらす効果が大きがったなぁ。写真だけではなかなかこの雰囲気が伝わりませんが興味がありましたら是非お店へお越し下さい。
「寺カフェ」オフィシャルサイト
「寺カフェ」食べログページ
こちらは飲食店ではありませんが、代官山にあるECコンサル系企業のセミナールームです。いわゆるコンクリ打ちっぱなしの天井。直にボルトで配線ダクトレールを吊ってスポットライトを無造作に配置したとってもおしゃれでクールな仕上がり。
セミナールームは一般的な事務所と違いフレキシブルにテーブルや人の動線が変化する空間です。それに合わせて照明の光源の位置を動かすことが出来るこの照明は実は理にかなった設備なんです。低価格かつ機能的な照明設備と言えます。
こちらは都内で屈指の人気スポットである世田谷区の三軒茶屋。おしゃれな飲食店が狭い地域に密集しています。その三軒茶屋にあるパクチー専門店「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」 正直言って好き嫌いのはっきり分かれるパクチーを専門とうたっているだけでこのお店の尖がり具合が分かります。
でも、とっても人気店なんですよ。コンセプトを絞れば絞るほど、コアなファンが集まるお店になります。お店のメニューも個性的でとても美味しくて楽しかったです。
さてさて、肝心な照明のおはなしですが、もうお店に入る前からこちらは良く考えられてるなぁと感じました。飲食店や美容室に良く見られる外装なのですが、ガラス張りにすると店内が暗く見えがちになります。それに天井をすっきりするためにダウンライトを組合せるのですが、これはプロから言わせると最悪のパターンです。
正面の入り口がガラスだと明るく見えるようですが、壁面や天井面に光が当って間接光が発生していないといくら照明を増やしても暗く陰気な感じになってしまい生理的に入りにくい空間になってしまいます。特にダウンライトは天井や壁面に光をまわさないので間接光が生まれ難く暗い空間になってしまいがちです。
ところが、このシンチャオさんは違います。店内奥の壁にブラケットを多く配置して壁面に間接光を生み出し絶妙な陰影を醸しだしています。人間は生理的に奥に光があると吸い込まれる習性があるそうです。ちょうど暗いトンネルの奥に光が見えると、グッとアクセルを踏み込んで早くそこへ行こうとするのと同じです。通りすがったお客様が気になる、入りたくなる、入りやすいお店のお手本だと思いました。
「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」オフィシャルサイト
「亜細亜的バル Xinchao(シンチャオ)」食べログページ
最後は自分の地元である練馬区の田柄にある隠れ家的イタリアンレストラン。
オーナーシェフの理念による料理・インテリア・サービスが完全に統一された「トラットリア・ダ・イシカワ」こちらは何度も利用させて頂いていますが、奥様が一人でホールを取り仕切る20名も入ったら貸切できるこじんまりとしたお店です。その人数だからこそ出来るサービスや上質な料理がウリですね。こちらの照明は今どきに珍しくすべて白熱照明です。 LEDや蛍光と違って演色性が高い白熱灯は食卓に最適な照明器具だと思いますが、店内すべての照明に白熱電球を採用しているのは今どき珍しいかも知れません。
オーナーシェフの想いが入っているのかなぁ。料理だけでなく室内の陰影や雰囲気も一緒に楽しんで欲しいとの願いが入っているのだと思います。白熱灯と木材が作る陰影は蛍光灯やLEDが作るものとは若干あたたか味に違いが出ます。雰囲気も味のうちと言うことでしょう。
「トラットリア・ダ・イシカワ」オフィシャルサイト
「トラットリア・ダ・イシカワ」食べログページ
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