堂園秀隆(どうぞの ひでたか)
照明器具専門通販「てるくにでんき」運営者。照明器具の販売・施工に携わって36年。第二種電気工事士、照明士の資格を持ち、これまで数多くの住宅・店舗照明を手がけてきました。専門家としての知見を活かし、「照明って難しそう」というお悩みに寄り添いながら、わかりやすく丁寧にサポートいたします。
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店舗照明のお話
今日は店舗における照明のお話です
そのライティングではお客様は入らないでしょう?
と、思うことがしばしばあります。
照明の良し悪しで集客を左右する?そんな訳ないでしょう?って思うかもしれません。でも照明が原因で魅力が半減というお店も少なくありません。内装が素晴らしいのに惜しい!なんて思うことも。
色々な原因はありますが、今日は入口のガラス窓・ガラス扉に絞って実際の例をあげて説明します。
ぜひ店舗経営、特にお客様が来客することで成り立つ商売のお店の方には参考にしてください。
さて、弊社のある町に、何をやっても商売が繁盛しない店舗があります。条件はとても良い立地です。
●最寄り駅から徒歩1分
●バス通りである
●通勤・通学で人通りは多い
●近くに飲食店もあり、スーパーもあり休みの日でも人通りが多い
●広さも十分あるし、入口も通りに面していてもちろん1Fです。
和食・イタリアン・アジア料理とさまざに形態を変えてきましたが、長く続きません。そんな良い立地でどうして人が入らないのか?味がイマイチでも(ごめんなさい!)立地が良ければそれなりに集客が見込めるお店なんて世の中にはいっぱいあります。よね?
もちろん照明に問題ありです
ここで取り上げるテーマですから、もちろん原因は照明にあり なんです。
今まで色々と様変わりしてきた店舗ですが、内装も毎回きちんと手を入れらていたし、今日のおすすめなど、写真や看板でアピールするなど、どのお店も努力されていました。時にはお店の外に無農薬の野菜を売ったりして集客の工夫をしていたこともありました。でも、野菜は売れても、中のお店は人がいない、、、。
でも、ここでそれは照明が悪いからだ、なんて思う人はほとんどいないですよね。
ガラス窓、ガラス扉 これがポイント
一見、ガラスなら中が見えていいじゃないか?って、入口をガラスにしているお店は多いと思います。ただ、これが実はクセモノなんです。入口付近に設置した照明が、逆にガラスに反射してしまい、中が見えにくい、場合によっては中が暗く見えてしまうんです。入口が暗い洞窟の入口とまでは言いませんが、それに近い印象を無意識のうちに与えてしまっている。つまり、はっきりいうと印象が悪い訳です。なんとなくわからない、得たいがしれない。そういうところには、例外はあるかもしれませんが、人は近づきたくないという意識が生まれてしまうんです。
店舗が様変わりしても、中の内装は変わっても入口はそのまま使われていたので、どのお店もそのような印象になってしまう。私はこれが一番の問題じゃないかと思います。
遠くに光があると誘われてしまう
そんなこと言っても、じゃあどうしたらいいの!?入口のガラスを違う素材に変えるなんてコストがかかって出来ないし、得たいがしれないなんて言われても!と思われますよね。
でも少し前に戻りますが、ガラス窓や、ガラス扉は中の様子が見えるのがいい、って書きましたが、そうなんです、これが利点なんです。利点は伸ばしてやればいい訳です。
外から見た時に、店の奥に光が見える状態にする。例えば、店の一番奥の壁をスポットライトで明るく照らし出す。店の奥にあるオブジェなどに明るい光をあててあげる。
ガラスだからもちろん見える範囲であれば、外からそれは見えます。え?なんか明るいな?という印象と共に、そういえばここは飲食店でお店の雰囲気も良さそうだ。今度入ってみたいな。という気持ちが湧いてくるのです。
弱点を強みに変える
これが店舗における照明を使った集客方法の1つです。入口だけを明るく照らし出しても、進べき先がなんとなく暗くて不安な要素があると、良さそうかもしれないけど、なんとなく入る気がしない。これが心理なのかもしれません。私は心理学者ではありませんので、このあたりのことは素人なんでうまくは書けませんが、反射してしまい暗くなった入口の場合は、その先を明るくしてあげてください。
どうですか?できない改善ではないのではないでしょうか?
店舗の照明も得意です
弊社では、一般の住宅だけでなく店舗もたくさんの施工事例があります。ぜひ施工例をご覧いただき、お気軽にご相談ください。
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