堂園秀隆(どうぞの ひでたか)
照明器具専門通販「てるくにでんき」運営者。照明器具の販売・施工に携わって36年。第二種電気工事士、照明士の資格を持ち、これまで数多くの住宅・店舗照明を手がけてきました。専門家としての知見を活かし、「照明って難しそう」というお悩みに寄り添いながら、わかりやすく丁寧にサポートいたします。
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てるくにでんきのある関東地方もついに梅雨入りしたようですね。前回はその梅雨時期にシーリングファンが洗濯ものの部屋干しなどにも最適という話を書かせてもらいました。
今回もシーリングファンについてお話させていただきたいと思いますが、今日は「吊下げるシーリングファン」をテーマにしたいと思います。
吊下げって吹き抜けや、高天井とか?
前回のシーリングファンのお話では、天井に直接取り付けるタイプの「直付型」の商品をご参考いただきながらお話をすすめさせていただきましたが、吹き抜けや、高天井などにもシーリングファンは取付ができるんです。
このような「棒」の部分をパイプなどと呼んでいますが、付属のパイプと組み合わせて設置することで、高い天井にも取付できるという訳です。
高天井ほど空気の循環にシーリングファンは最適
天井が高いと、同じ面積でも空間が上に広がる分だいぶ広く感じますよね。そのため現在新築の一戸建てでは、高天井のリビングスペースなどが人気を呼んでいるようです。
しかし、空調の効率としてはやはり高天井はよくないです。最近では床に置き型のサーキュレーターなどもよく売れているようですが、空気を循環させるには、やはりこのシーリングファンにはかなわないと思います。
ちなみにこの天井の高い環境でのシーリングファンの効果として、以前ブログにまとめたものがありますので、よろしければ下記のブログもご参考ください。
天井の高いお部屋で冷房をかけてもなんだか冷えない!?とお困りの方へ
なぜ灯具がついていない?
上記で写真でご紹介しているシーリングファンには、灯具(照明)がついていないタイプなのですが、実は弊社ではこのタイプが一番売れているんです。弊社は照明器具を扱って30年近いのですが、当初は
「この広さのお部屋に、この照明器具は暗くないですか?」
という問い合わせがすごく多かったんですね。メインとしての照明器具を、部屋の広さにあうような明るさのものを取付したいという要望が多かったのです。
でも今は、メインとなるべくシーリングファンに灯具がついていない、しかもそれが今一番売れているって、これが時代の変遷なのかな、と思ったりもしますが、メインの照明器具を1台取り付けるというよりも、間接照明で全体のベースの明るさを取り、メインには照明器具をつけないタイプですっきりと見せる。
これが今の流行りです。
灯具が付かない分、すっきりとしているし主張しすぎない。しかしながら空気を循環させるための機能としては活躍している。
だから人気があるのだとうなずけます。
でもやっぱり灯具もついていないと不安
という方にももちろん灯具付きであり、吊り下げることが出来るタイプもあります。
灯具は明るさも2段階調節できるので、3灯だけ点灯させるということも可能です。
また灯具は消して、ファンだけ回転させることも出来ます。
灯具付きの場合はメンテナンスも考えたい
灯具付きの場合は、やはり灯具についたほこりなどがやはり気になります。高天井でもメンテナンスができるような位置に設置するというのも心掛けたい1つ。
付属のパイプは2種類の長さから選べるので、設置した時の灯具がどのくらいの高さに来るかを事前に確認することをおすすめします。
機種の選定に迷ったらいつでもお気軽にスタッフまでお問い合わせください。
直径の小さいタイプもあります
灯具なしのタイプでは、直径が90㎝と少し小さめのものもあります。
一言でシーリングファンと言っても、色々な種類もあるし価格もメーカーごとによって違います。
特にシーリングファンは、ファンを回転させる「モーター」部分の品質によって価格がだいぶ変わります。
やはり安価なものは、モーターの品質もそれなりなので、音や回転の滑らかさが違ってきます。デザインが似たようなものであれば安価なもので構わない、などと思いがちですが、価格の差が顕著に出てくるのもシーリングファンの特性と言えます。
またそれなりに長く使うものですから、そういう意味でも環境にあった良い製品を選んでくださいね。
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