今回は特別企画として、弊社社長にインタビューする対談形式で照明の過去・現在・未来をお話していきたいと思います。
てるくにでんき社員(以降社員):社長は照明器具や電材卸などの業界にすでに30年以上とのことですが、それだけ照明器具などの変遷をご覧になっていると思いますが、どのように変化してきたのでしょうか?
てるくにでんき社長(以降社長):時代と共に照明器具も色々と変化を重ねていますが、やはり一番の大きな変化は「LED」化ですね。
一番は器具のサイズ。LEDという光源で圧倒的に薄型だったり、コンパクトな形状になりました。そのため、今まで設置できなかったようなところにも簡単に設置できるようになったり、圧迫感を感じてしまうようなところにも、圧迫感を感じさせない器具を取付できるようになったり、いろいろな可能性が爆発的に広がったと思います。
社員:30年前はやはり、白熱電球や蛍光灯が主流だったわけですよね。
社長:そうですね。その中でも「電球型蛍光灯」とか「コンパクト蛍光灯」とかシャンデリなどにはデフォルトで使用されていた白熱電球に代わる蛍光灯電球ということで、次第に蛍光灯が多く使われるようになっていました。ただ、それがさらに「LED電球」として進化していくとは、思いもしなかったなあ。
社員:ただ、やはり白熱電球のあたたかみある光というのには、LED電球のいわゆる「電球色」などでは、出し切れない、LEDはあまり好きじゃない、なんていうお客様もいらっしゃいますよね。
社長:確かにそれは現実としてあるよね。LEDは直進性の光だから、広がりっていう部分では少し弱点な部分がありますね。拡散型とか、下方向専用とかLED電球に色々と工夫されているけど、あたたかみという部分では、やはり白熱電球を超えることは、今時点ではまだ出来ていない気がします。
社員:特に弊社の扱う「アカネライティング」さんのシャンデリアシリーズは白熱電球との相性はよく、現在でも白熱電球の付属しているもの、LED電球を付属しているもの、と2パターンを用意しているのは、そういった白熱電球ファンに向けてという感じなのでしょうか?
社長:まさにその通りです。LED電球が主流な今、LED電球だけでいいじゃないか?という意見もあると思うんだけど、ガラスから透過するあたたかみある白熱電球は、やはりシャンデリアをより一層美しく魅せるし、あたたかみのある光が広がる空間を楽しんでいただきたいっていう気持ちからなんです。
社員:ただ、電気代とか電球から発する熱量とか他の問題もありそうですね。
社長:そうですね、環境にやさしいという点ではやはり逆行してしまうのかもしれません。ただ、家の全部を白熱電球にするのではなく、自分の一番のお気に入りの部屋や、日常から少し離れて休憩したい、いわゆる憩いの場所は1つくらいそういう空間を残してもいいんじゃないかな?と思います。そのほかの部分で、省エネを心掛けていただければ。
社員:ホテルなどもそうですね。日常空間を少し離れてゆっくりしたいという目的な場所ですから、部屋にはスタンドのみとかメインの照明はない環境が多いですよね。スタンドの電球はLEDかもしれませんが、なるべく光源は見えないようなデザインのものが多いのは、少しでもあたたかみを感じられるようにということだと思うから、そういう意味でも白熱電球のあたたかみある空間とつながるかもしれません。
社長:ホテルはいい例だね。まさに非日常空間だから、癒されるための照明ってどんなものか?というのは、すごくいい勉強になると思うな。
社員:では勉強するために、家族で高級ホテルに泊まらなければですね。経費通りますかね?
社長:それはこれからの働き次第ですね(笑)
社員:次回はこれからの照明についてお聞きしたいと思います。
コメントはありません