自宅で愛用しているフロアスタンドで一番高価なものがこのフランクロイドライト タリアセン2 チェリー。仕事柄、沢山の照明と出会って来ましたが、その中でもかなりのお気に入りのひとつです。ご存知の方も多いと思いますが、このタリアセン2は世界的に有名な建築家であり日本の帝国ホテル新館を手掛けた事もあるフランクロイドライトが設計した照明器具シリーズの一つです。
自宅ではリビングに天井照明を置かず、このフロアスタンドを主照明にして、あとは数台のスタンドの灯りで過ごすのが自分にとってリラックス出来る空間となっています。
若い頃、一番最初にヤマギワのショールームで実物を見たときは衝撃を受けました。デザインもさる事ながらその機能美にノックアウトされてしまいました。電球を箱型の木製セードで覆うことでグレア(電球のまぶしさ感)を防ぎならが、なおかつそこからこぼれ出る明かりで魅力的な陰影を作り、間接光で人の心をリラックスさせるその存在に痺れてしまいました。
まさに、キングオブ間接照明。
その優雅な佇まいは住む人の好みによって箱型の木製セードを90度回転させたり木製の反射板の設置方向を変える事で間接光に変化をもたらします。間接光のちょっとしたDIYを楽しむことが出来るんですね。自分は部屋のコーナーに置くことで2面の壁に反射光が生まれるように工夫しています。幾重にも重なった明かりと影が織り成す空間は、それを眺めているとゆったりとした時間が流れていくようでとても落ち着きます。
正直に言ってなかなか高価な照明だったので、手に入れるまでに時間がかかりました。ですが、一生モノの照明と考えると決して高い買い物ではありませんでした。所有する満足感も与えてくれる素晴らしい照明です。
タリアセンのシリーズは「照明器具の実例集」でも詳しくご紹介しております。
コメントはありません